目白台(文京区)のあたり

文京区目白台のあたりは、肥後細川庭園や永青文庫のほかにも、たくさんの見どころがあります。

・胸突坂

胸突坂の画像

肥後細川庭園と芭蕉庵の間にある坂が「胸突坂」です。早稲田大学の方角からだと、新目白通りを越えて、神t田川に架かる駒塚橋を渡ると、正面が「胸突坂」です。住居表示だと文京区目白台1丁目と関口2丁目の間になります。この坂はなんといっても両側が庭園の深い緑に挟まれた石段の小径ですから趣があります。

・関口芭蕉庵

胸突坂の登り口の東側にあるのが関口芭蕉庵です。松尾芭蕉が神田上水の改修工事に携わった数年間住んでいたといわれる住居跡で、現在建つのは復元されたものだそうです。

・蕉雨園

蕉雨園の画像

胸突坂の東側に広がる日本庭園が「蕉雨園」です。芭蕉庵も「蕉雨園」の敷地の一角だということです。この日本庭園は、幕末の志士(土佐藩)で、維新後は宮内大臣などを務めた田中光顕の邸宅があったところで、現在は講談社が所有しているそうです。残念ながら一般には公開していません。ただドラマの撮影にはよく使われているようです。「蕉雨園」は、園内にある芭蕉庵と、五月雨庵という2つの庵にちなんだ名前だそうです。

・和敬塾

胸突坂を登って西側にあるのが和敬塾です。ここは学生寮で、地方出身の大学生や留学生
約400人が生活しています。もとは、肥後細川庭園、永青文庫とともに、かつての熊本藩主の細川家の敷地でした。産業用冷凍機などを製造する前川製作所の創立者、前川喜作という人が、地方出身の学生を支援するため、昭和30(1955)年に設立しました。敷地内の和敬塾本館は、旧細川侯爵邸で、昭和11年(1936年)に建てられました。細川護熙元首相も幼いころ暮らしていたそうです。1月から12月に、月に数回一般公開しているそうです。興味がある人は和敬塾のホームページで調べてみてください。
和敬塾は男子大学生寮ですが、和敬塾から最寄りの、男子が入学できる(=日本女子大学に男子は入れないので)大学といえば、坂を下って神田川を渡って信号を渡れば。早稲田大学があります。早稲田大学出身の作家といえば、村上春樹。村上春樹さんも上京して約半年の間、和敬塾にいたそうです。「ノルウェーの森」に出てくる学生寮は和敬塾がモデルといわれています。

椿山荘

椿山荘は、江戸時代の上総久留里藩黒田氏の下屋敷だったところを山形有朋が購入して屋敷としたところです。作庭が好きだった山形有朋は、「つばきやま」と呼ばれていたこの地に自分好みの庭をつくり、「椿山荘」と名付けました。その後、藤田財閥に引き継がれ、敷地内にホテルがつくられて現在に至ります。庭園にある三重塔「圓通閣」は藤田平太郎の所有になった大正期に、広島県から移築されたものだそうで、室町時代のものとされています。庭園は公開されていますので、庭園を見学するだけでも呼び止められません。

講談社野間記念館

胸突坂を登り切って目白通りに出たら東に少し進むと右側に講談社野間記念館の入り口が見えてきます。講談社野間記念館は、講談社の創業者、野間清治が収集した美術品「野間コレクション」や出版文化資料を集めた資料館です。横山大観や上村松園などの近代日本画家の作品が多いようです。2か月に1回くらいの頻度で展示品を変えて企画展をしています。入館料は500円です。

鳩山会館

目白通りからは坂を下ってまた登ることになりますが、目白通りが南に折れ曲がる、ちょうど野間記念館手前の目白台3丁目の信号から、まっすぐ目白台図書館前の坂を下って首都高速をくぐって、音羽1丁目の信号を渡って、南にすぐの坂を登ると「鳩山会館」です。坂のアップダウンはありますが、距離的にはたいしたことはありません。「鳩山会館」は、元首相の鳩山一郎、元外相の鳩山威一郎、元首相の鳩山由紀夫、弟で元総務相の鳩山邦夫が暮らした邸宅を、平成8年から記念館として公開しているものです。以前は政治の世界では「音羽御殿」として知られていました。洋館は、大正13年に建てられたものだそうです。ここは庭園も洋風で、バラの季節は見事です。入館料は600円ですが、一度は訪れる価値があると思います。(平成31年は1月と2月が休館です)

神田川沿いの桜並木

神田川の明治通りの東側、都電荒川線が神田川を渡るあたりを起点に、江戸川橋まで神田川のほぼ両岸に、約2キロにわたって桜並木の遊歩道が続きます。桜開花の便りが届いたらぜひ出かけてみてください。面影橋など橋の上からは両岸の桜が見渡せます。また、面影橋からすぐの神田川沿いには、「東京染めものがたり博物館」があります。民間の染織工房ですが、工房の見学や染め物体験ができます。神田川沿いのここから落合、中井までのあたりは江戸時代から「江戸染小紋」が盛んにつくられていたところなのだそうです。現在は「東京染小紋」の名称で国の伝統的工芸品の指定を受け、神田川沿いを中心に20を超える工房があるようです。

神田川の桜の画像

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